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おすすめの一冊「落語教育委員会」

2012.08.31(金)

喜多八、歌武蔵、喬太郎三師の鼎談と聞いただけで背中がゾクッとした。読み始めてすぐに「これこそ私が待っていた本だ」と確信した。ここ数年抱き続けてきたモヤモヤが一気に解消した。そんな一冊でした。

落語教育委員会は三師が2004年から続けている落語の勉強会。といっても最近はチケット即完売の人気落語会として定着しています。本書では、各章に「社会」や「国語」などのタイトルを付け、前座時代の思い出話からそれぞれの落語スタイル、師匠や先輩、仲間への思いなどをセキララに語り尽くします。価値観がコロコロ変わる時代の中で、客の要望にどこまで応えるか、自分のこだわりをどこまで貫くか、三者三様のバランスの取り方が興味深かったですね。

中でも響いたのが第3章。古典落語に出てくる古い言葉や風習をどこまで解説するかという問題に対し、三師の考え方がじつに程よい。客が知らないであろう言葉をいちいち説明するのは野暮だし、説明しないことを客が不満に思うのも野暮。何でもかんでも知りたがり、知らないことは教えてもらうのが当たり前と考え、知っていることはすぐひけらかす。そんな野暮ったい癖が染みついた昨今の落語ファンにチクリと釘を刺すところも、さすが教育委員会を名乗るだけのことはあります。

スマホをお持ちの方には楽しいオマケも付いています。そして、何といっても裏表紙の写真が秀逸。

「落語教育委員会」の詳細はこちら

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