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喬太郎師のキラーパス

2013.06.12(水)

写真【平成開進亭】

2013年6月11日(火)@エルプラザ

始まりは、羽織を着ず、「石段」(上方のトップの出囃子)に乗って登場した枝光師。『寄合酒』は初高座でかけた根多だそうで、前座時代を懐かしんでの演出でした。喬太郎師の一席目は、春風亭昇太作の『夫婦に乾杯』。後が枝光師の『景清』であることを踏まえ、明るめの新作を選んだのだとか。マクラからサゲまで全編笑いっぱなし。『影清』は根多おろしとは思えないほど高精度な仕上がりで、陰鬱な噺にさりげなくギャグを盛り込む枝光師の工夫が見られました。

仲入り後の喬太郎師の『本郷刀屋』は、圓朝作『牡丹灯籠』の冒頭部分。いけすかない酔いどれ武士の演じ方が半端じゃなくすごかった。トリの『阿弥陀池』は、『景清』の呪縛から解放されたかのような軽やかさ。濃厚なフルコースの後のデザートといったところでしょうか。お客さんも肩の力を抜いて気持ちよく笑っていました。

生の高座とテレビ・DVDとの違いは、噺が連携していく過程をリアルタイムで感じられること。一つひとつの噺が単体で存在するのではなく、開口一番からトリまでの5席が互いに影響しあいながらダイナミックに動いていく。喬太郎師のネタ選びは、枝光師への本田並みのキラーパスだし、それを受けた枝光師も『影清』と『阿弥陀池』を抜かりなく決める。高度な個人技を持っている二人だからこそ実現できるハイクオリティな連携プレーですね。

それにしてもたっぷり5席で2,000円はお得すぎるでしょ。(Report:きょとね)

※写真は打ち上げでのワンシーン。枝光さんの甘えたような表情が…(^_^;)

 

(出演)桂枝光 柳家喬太郎

一、寄合酒   枝光

一、夫婦に乾杯 喬太郎

一、景清    枝光

<仲入り>

一、本郷刀屋  喬太郎

一、阿弥陀池  枝光

 

 

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